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ビッグパレットふくしまでの成果発表会に参加しました!

文理科2学年では、総合的な探究の時間の一環として、福島大学地域未来デザインセンターの高校生向けソーシャルアントレプレナーシップ教育プログラムである、「社会課題『自分ゴト化』プログラム」に参加しています。
活動の集大成として、12/7(土)に、ビッグパレットふくしまコンベンションホールBにて行われた、成果発表会に参加してきました。

最終発表会チラシ
会場の様子

夏休みの首都圏フィールドワークに始まり、4か月間に及ぶ活動もついに最後の発表会となりました。個人での探究活動や各種行事と並行しながらの活動で時間のない中、フィールドワークに参加した5名の生徒を中心に、クラス全体で活動に取り組んできました。
また、このプログラムには猪苗代高校、郡山女子大学附属高校、船引高校の生徒も参加しており、フィールドワークでは協力して班別研修に取り組むなど、交流することもできました。

活動成果の展示

会場には、参加各校計8チームの活動成果が、写真のように展示されていました。どのチームも、各地域の特産品や地域の特色を生かした内容になっていて、各チームの頑張りが伝わってくるものでした。1つ1つ詳しくは紹介できませんが、各チームの発表タイトルを発表順に紹介します。
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 ①福島県産の食べ物をPRしよう! 
  猪苗代高校「猪苗代PR班」
 ②みかんの皮で地球を救え! 
  郡山女子大学附属高校「エコフードチーム」
 ③男たちのトマトにかける思い
  船引高校「男前」
 ④ブランド野菜を広めよう!
  郡山女子大学附属高校「ブランド野菜を広め隊!」
 ⑤食ひて識る
  船引高校「きーちゃん」
 ⑥卵の殻とチョーク~持続可能な社会のために~
  郡山女子大学附属高校「クリエイション」
 ⑦フードロスのない料理を
  船引高校「タコ3ウインナー」
 ⑧さよならフードロス
  修明高校「チーム修明」
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「チーム修明」の発表①
「チーム修明」の発表②

全体の最後を飾ることになった「チーム修明」の発表タイトルは「さよならフードロス」。発表の概要は以下のとおりです。
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 「チーム修明」では、首都圏フィールドワークでの経験から「フードロス削減」をテーマに活動してきました。棚倉町の特産品であるブルーベリー農家と直売所に着目してインタビューを行った結果、農家での規格外品の廃棄が多いことが分かり、その削減に自分たちが貢献できることはないかと考えてきました。
 そこで具体的に行った活動が、「規格外ブルーベリーを使った琥珀糖サイダー作り」です。「琥珀糖」とは、寒天に砂糖を加えて乾燥させた和菓子のことで、形と色の美しさから「食べる宝石」と言われています。この琥珀糖をサイダーに入れたものが琥珀糖サイダーです。試作品を作り、先生方やブルーベリー農家の方に試食していただきました。その感想や指摘から改良版を作成し、再度先生方に試食していただくと、味や見た目が改善された、という感想をいただくことができました。
 今回の活動をとおして、規格外品でも、おいしく食べてもらうことができる価値がある、ということを実感しました。しかし、今回の検証では、使用するブルーベリーの量が少なく、フードロス削減への貢献度が低いという課題があります。今後は、今回作ったものを商品化して農家に還元し、貢献度を高めることや、よりブルーベリーを多く使う案を考えていくなどして、探究を続けていきたいと思います。
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「チーム修明」の発表③

最終8番目の発表ということで、緊張感を持ったまま他チームの発表を見ていたようでしたが、5名とも堂々とした発表をすることができました。このプログラムに参加したことで、人前で発表することへのハードルが下がったように思えます。
発表後には、試作品の琥珀糖とブルーベリーサイダーを会場の方々に試食してもらい、多くの方から好評をいただくことができました。その後の質疑応答では、試作に至るまでの過程などについて質問がありましたが、代表の生徒が堂々と受け答えすることができていました。

全チームの発表が終わると、全員がこのプログラムに参加した感想を一言ずつ話し、その後写真撮影を行いました。参加生徒からはそれぞれ、次のような感想がありました。
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・フィールドワークで、初めての場所に行くことができ、楽しかった。
・今回学んだことを、自分個人の探究活動にも生かしていきたい。
・今日までにたくさんの人からの意見や色々な視点からの考えがあり、まとめることは大変だったが、自分を強くする経験ができたので良かった。
・大変だったが、みんなで話し合って課題を発見し、アイデアを出してこのように形にすることができ、すごく良い経験ができた。
・たくさんの他校の方々と関われてとても楽しかったし、チームのみんなで最終発表を無事成功させることができて嬉しかった。
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参加生徒の集合写真  

修明高校文理科としては、このようなプログラムに参加することは初めてで、新たなチャレンジとなりました。探究活動を行う上で大切なことや、周囲との協力、地元とのつながり、伝えることの大切さなど、様々なことを学ぶ良い機会になったのではないかと思います。もちろん、うまくいかないことや大変なこともたくさんありましたが、それも含めて校内の活動では経験できない貴重な体験となりました。生徒の可能性や成長を感じることもでき、今後、探究活動をはじめとする学校生活に大いに生かすことができると思います。
各高校の生徒の皆さん、4か月間に及ぶ活動、お疲れ様でした。また、このような貴重な機会を与えてくださった福島大学の皆様、ありがとうございました。

このプログラムのテーマは「食」ということで、この日も発表前の昼食は、おいしいお弁当を出していただきました。その様子を最後の写真として、この記事を終わりたいと思います。7月末から始まったこのプログラムに関する記事を読んでいただき、ありがとうございました。

昼食の様子


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