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地域について知ること、地域の中で生きること【主任だより】


主任より

いつも修明高校のnoteをご覧いただき、ありがとうございます。主任です。

「夏も近づく八十八夜…」
「卯の花の匂う垣根に ホトトギス早も来鳴きて…」
この歌詞から、何の歌かわかりますか?

修明高校の音楽の授業、1年生の1学期はとにかくたくさんの歌を歌います。
4月に校歌を覚えるところから始まり、みんなで歌える曲に一工夫してボディーパーカッションを加えた「翼をください」、母の日を前に「ハナミズキ」、体育で基礎体力作りのために外周走をしていると聞き「負けないで」などなど…。約2か月で10曲近くの歌(中にはイタリア語の曲も!)を歌ってきました。
そんな中に含まれるのが冒頭の2曲です。
一つ目が「茶摘み」、二つ目が「夏は来ぬ」ですね。
「夏」という言葉が含まれているためこの時期に取り上げますが、調べてみると、歌詞の内容的にはどちらも5月6月初夏の歌、生徒たちのイメージする「暑い夏」とは少し違うようです。
そして冒頭の2曲、生徒たちに「知ってる?」と聞くと、ほとんどの生徒が「知らない」と答えます。「夏は来ぬ」に至っては、知っている生徒が音楽選択者の中に一人もいませんでした(皆さんはどうでしょう?)。
昔の人は、いつも見る景色、天候、鳥の声、生活の風景から、四季の移ろいを感じていたのだなぁと、歌を通して感じます。日本の原風景の美しさに、歌を通して気づくきっかけになってくれれば思っています。

地域について知ること

①棚倉町の企業を訪問~大椙食品見学~

棚倉町で生活する修明高校生、「地域理解学習」と銘打ち、棚倉町で120年近く豆腐作りをされている、大椙(おおすぎ)食品さんにお邪魔し、お話を伺ってきました。
豆腐の製造法は明治の創業当時から大切に守り継いでいること、伝統を守りつつ新しい商品の開発や他のお店と提携し、豆腐の可能性を広げていることなど、棚倉にとどまらず、ボーダーレスに活躍されているお話を聞くことができました。
「豆腐を作る上でのこだわりは?」「大椙食品の豆腐の美味しさの秘密は?」「オススメの豆腐の食べ方は?」など、生徒たちからの質問にも丁寧に答えてくださいました。

お店横に団らんスペースが!郡山のうすい百貨店で販売員をされていたという代表のお話はとても面白く、生徒たちも引き込まれていました。
ちなみに大椙食品の看板商品「青豆豆腐」のおすすめの食べ方は、"塩"だそうです

代表の大椙広さんの「棚倉で生まれ育って、棚倉が好きで、その棚倉で商売がしたかった」という言葉がとても印象的でした。
1年文理探究科の生徒は9名中8名が棚倉町外から通う生徒たちです。暮らす町は違っても、今回の見学を通して自分の故郷を大切に思う気持ちに気づいてくれたら、と思っています。

②棚倉町を良くするために…~棚倉町地域創生課の方をお招きして~

棚倉町役場地域創生課の方を修明高校にお招きし、棚倉町の現状と課題、その解決策について考えました。
前半は棚倉町の現状と特性、抱えている課題などについて広く教えていただきました。

棚倉町は棚倉城址をはじめとする歴史文化資源、森と水に恵まれた自然環境など、
様々な観光資源に恵まれています。

後半はグループに分かれ、前半で学んだ町の現状を踏まえ、どのようにそれを解決していけるかについて話し合いました。

町に活気を持たせるにはどうすればいいだろう?
各グループに役場の方がファシリテーターとして入ってくださり、考えを深めました。

地域の中で生きること

修明高校文理探究科1年生9名のうち、棚倉出身の生徒は1名だけで、棚倉町以外、塙町、鮫川村、白河市から通う生徒たちは、今回のフィールドワークは新鮮な体験だったようです。
今回の体験が、棚倉町の魅力に気づく体験、そして自分の住む町の魅力に気づくきっかけになっていてほしいと思います。

修明高校の取り組み〜SNSでの発信〜

修明高校では生徒たちの授業や実習での様子を、Instagramでも発信しています。文理・農業・商業の三学科を擁する本校の様々な活動に注目していただければ幸いです。
修明高校Instagram
https://www.instagram.com/shumei_official/
また併せて、修明高校文理探究科のホームページも開設しています。
こちらでも探究活動の様子をアップしておりますので、ぜひご覧ください!修明高校文理探究科HP